自転車というのは不思議なもので、乗れるように練習する段階では簡単に転んでしまうのに、一度乗れるようになってしまうと、それからほぼ一生にわたって、ちょっとやそっとでは転べなくなってしまいます。
それでも転ぶときには転ぶもので、コーナーを曲がっていたら路面のμが思ったより低くてタイヤが滑ってしまったとか、急ブレーキをかけたらタイヤがグリップしなくて滑ってしまったとか、乗ったまま超低速で方向転換していたらバランスを崩したとか、突然目の前に一時停止を無視した車が出てきて回避しようとしてバランスをくずしたとか、機嫌よく走っていたら突然目の前に猫が! とか、走行中にブレーキワイヤが切れて転ぶ以外に止める方法がなかったとか、色々な原因で転ぶことになります。
さて、ロードレーサーや、そうでなくてもサイクリング車などは、軽く流していても実は結構なスピードが出ているので、一度転ぶとその分ダメージも大きくなります。先日、新宿の方から自宅のあるキチジョージの方へサイクリング車で軽く走っていたときに落車してしまい、我ながら素晴らしき反射神経で受け身は取れて、大した打撲もなく擦り傷だけで済んだのですが、元のスピードが結構あると擦り傷も大きくなります。
擦り傷も大きくなると膿みやすくて、以降毎日、膿との闘いに悩まされています。 大きな傷は左肘に1つと左膝に3つだけなのですが、5日経ってようやく膝の傷1つの膿が止りました。こんなとき3歳児なら、あっというまに治るのでしょうけど、30歳を過ぎるとちょっと時間がかかるようです。
まったく、 治るまでは酒も控えないといけないし、ガーゼを交換するのに時間がかかってコーヒーを淹れる時間が取れないし、 左肘を曲げるのが痛いとラッパを構えるのも辛いし、 寝る体勢も固定されて下手に寝返りも打てないし、 数週間は苦行が続くようです。そのうち解脱できそうです。いや、転んだのはしょうがないのだから 諦めるよりしょうがないんですけどね。
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